【栄養研究】高強度インターバルトレーニングは進行癌患者と健康成人の免疫細胞を増加させる:癌治療への示唆(2026年)

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▶ 高強度インターバルトレーニングが免疫機能を高める

ドイツの研究チームが発表した最新研究によると、わずか20分の高強度インターバルトレーニング(HIIT)が、健康な人だけでなく化学療法を受けている進行がん患者まで含めて、免疫細胞を急速に増加させることがわかりました。特に注目されるのは、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれる免疫細胞が運動直後に大幅に上昇したという点です。この知見は、フィジーク・ボディビル競技者にとって、単なる筋肥大や体脂肪低下を目指すトレーニングの先に、免疫防御能力の向上という重要な効果が隠れていることを示唆しています。

研究では、平均60歳の患者グループと健康なコントロールグループの両方に同じHIIT プロトコルを実施させ、運動前後で血中の免疫細胞数を計測しました。結果として両グループともにNK細胞が増加し、その上昇は運動直後に最大化し、1時間後も保持されていたのです。この急速な反応は、激しい運動が身体に軽度のストレスを与えることで、免疫系全体が警戒態勢に入る「ホルミシス現象」として理解できます。

▶ 競技者が実践で活かすための視点

フィジーク・ボディビル競技者にとって、この研究結果は複数の実践的な示唆を提供します。まず、減量期や増量期を問わず、週2~3回のHIIT セッションを取り入れることで、過度な食事制限やストレスフルなトレーニングで低下しやすい免疫機能を補強できるということです。特に減量期は栄養が限定され、感染症リスクが高まりやすいため、短時間かつ効果的なHIITは戦略的に有用です。

具体的には、通常の筋トレの後に15~20分程度のバイク、ランニング、ロープジャンプなどを高強度で実施するやり方が考えられます。「運動直後に免疫効果が最大化する」という知見から、トレーニング直後に栄養補給(特にタンパク質と炭水化物の組み合わせ)を摂取することで、運動による免疫刺激と同時に、筋回復の環境を整える相乗効果が期待できます。重要なのは、激しさです。低~中強度での長時間有酸素運動よりも、短時間で高強度のインターバルトレーニングの方が免疫細胞の活性化効果が大きいという点を押さえておくべきでしょう。

▶ 留意点と研究の限界

この研究は化学療法中の患者グループも含めており、極めて限定的な身体状況の人たちでもHIITの安全性が示唆されています。ただし競技者本人の体調や怪我の程度によって適応は異なるため、過度なHIITは逆に免疫抑制につながりかねません。また、単発のトレーニング効果だけでなく、継続的なHIIT実施がどの程度の期間で体調維持や競技成績に結びつくかも検証は不十分であると考えられます。

出典: PubMed PMID: 42233178

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