【栄養研究】カシューナッツ(Anacardium occidentale L.)副産物から開発した高タンパ…(2026年)

Photo by Lily Banse on Unsplash 食事・栄養

カシューナッツ副産物から生まれた高タンパク飲料が、フィジーク選手の栄養戦略に新しい選択肢をもたらすかもしれない。ブラジルの研究機関が発表した最新研究では、廃棄されていたカシューナッツの搾かすを活用して開発した植物性高タンパク飲料が、優れた栄養価だけでなく、満腹感を高める効果を持つことが明らかになった。この発見は、環境配慮と栄養ニーズを両立させたい競技者にとって注目の価値がある。

▶ 研究の背景と内容

フィジーク・ボディビル選手にとって、タンパク質の確保は絶対的な課題だ。従来の選択肢はホエイプロテインか大豆プロテインが中心だったが、今回の研究では新しい可能性を検証した。研究チームはカシューナッツの搾油後に残るケーキと、カシューナッツから抽出したタンパク質濃縮物を活用して複数の飲料配合を開発。官能検査で最も受け入れやすい配合を選定し、その後、クロスオーバー試験で生理的効果を測定したのである。

結果として、この植物性飲料は高いタンパク質含量を実現しながら、飲用後の満腹感が顕著に増加することが確認された。この満腹感の向上は、血液中のホルモン変化にも反映されており、単なる主観的な感覚ではなく、生理学的な裏付けがあることがわかった。タンパク質は満腹感を促進するホルモン分泌を刺激することが知られているが、カシューナッツ由来のタンパク質も同様の効果を示したということだ。

▶ フィジーク選手への実践的活用法

競技者にとって最大のメリットは、減量期における活用だ。カロリー制限下では空腹感に悩まされることが多いが、この高タンパク飲料の満腹感促進効果は、食欲をコントロールする強い味方になりうる。朝食後や午前中のスナックタイムに摂取することで、昼食までの空腹感を軽減しながらタンパク質を確保できるだろう。

摂取タイミングとしては、トレーニング直後の回復期も有効だ。ホエイプロテインほどの即効性は期待できないかもしれないが、植物性タンパク質の特性として、消化吸収が緩やかで長時間の栄養供給が期待できる。これはトレーニング後数時間の筋タンパク質合成を促進する上で有利に働く可能性がある。

具体的な摂取量については、標準的な1回分を250〜350mlとし、1日1〜2回の摂取が現実的だ。既存のプロテイン摂取計画に組み込むときは、1日のタンパク質目標量から逆算して適切な量を決定すべきである。

▶ 注意点と今後の課題

ただし、いくつかの留意点がある。まず、この研究はブラジルで実施されたもので、日本国内での販売や一般的な入手可能性は未定である。

出典: PubMed PMID: 42322172

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